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わがDog Magazineのスタッフが、モモちゃんといっしょにしつけ教室に通うこと約半年。教室に通ってわかったこと。それはわんちゃんの問題よりも飼い主に問題が多いっていうこと。すべて飼い主のやり方ひとつにかかっている。やり方がわかれば話は簡単。そこで、教室で覚えたテクニックをこそっとお教えします。今回は「おいで・こい」をご紹介。
「こい」を教えることは簡単
犬と暮らしていく上で、「こい」を教えると、思わぬ危険を回避できます。たとえば、散歩や遠出をしていてリードがはずれたり、あるいは離してしまったときなど、犬が行方不明になったり、車にはねられたりする危険は少なからずあるものです。そんなとき、「コイ」と呼んで、すぐに飼い主のところに戻れるようにしておけば、そうした事故から犬を守ることができます。ぜひマスターしたいしつけの一つです。
「コイ」で戻ることを教えることはそれほど難しくはありません。ただ、犬は常に楽しいと思うほうや興味のあるほうへ行こうとするので、いきなり公園などでトレーニングすることは難しいでしょう。家の中の静かな環境の中でおやつを使いながらトレーニングをすることからはじめましょう。 |
「コイ」でスタッフの元へ戻って来たら、足元で座らせる。座ったら思いきり誉めて、おやつを与え、いっしょに遊んでやる。犬にとって「コイ」で戻ることは常に楽しいもの。
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「モモちゃ〜ん」、「コイ」の指示で、スタッフの元へ即座に向かうモモちゃん。リードは付けているが、手から離れているので自由に動ける状態。
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※写真はDog Magazine編集スタッフのモモちゃんです。
2003年4月30日生まれ。ボクサーの女の子。好奇心は人一倍、いや、犬一倍旺盛だが、こわがり。わんちゃんよりも人間のほうが大好き。編集スタッフとしての仕事は散歩中のわんちゃんとの撮影許可等の交渉、ポーズづくり等のスタイリングなど。
犬が気を散らすような物のない静かな部屋で、犬を座らせて待たせ、1〜2m程度の短い距離をおいて立ちます。手にはおやつを犬に見えるように持ち、犬の名前を呼びます。犬が歩きはじめた瞬間を逃さないで、すかさず「コイ」と呼びます。指示の言葉はコイ、オイデあるいはカム(come)でもよいのですが、一つの言葉で統一しておくことが大切です。これはすべてのしつけのコマンドにいえることで、ひとつの動きにいろんな言葉を使えば犬が混乱するだけです。
※おやつはボタン位の大きさに小さく切って与えます。
あなたに向かって犬が来たら、うれしそうに笑顔で、できるだけ明るい声で、「ヨシ、ヨシ」「オリコウサン」「グッド」などといって誉め、同時に両膝を折り、腰をかがめて、両手を広げて、犬を迎えるようにします。犬がやって来たら、膝をついて犬の高さに近づき、さらに犬を思いきり誉め、ご褒美のおやつをあげます。コイで戻って来るようになったら、できるだけ早い時期に、戻って来たと同時にあなたと向き合って座らせるようにします。「コイ」で戻って来たら座らせる、座らせてから、誉めておやつをあげます。こうすれば、「コイ」で戻って来たら、必ず座るようになります。戻って来て、座らない場合は、おやつを犬の頭上方向に持ち上げれば自然に座ります。
「コイ」で戻ってきたら、犬にとっての嫌なことは避けましょう。たとえば、公園などで「コイ」で戻ってきたら、すぐに帰宅するなどです。「コイ」で戻ることは、犬にとって常に楽しいものでなければなりません。戻ってきたら思いきり遊んでやること、ボール遊びをしてあげるなどもいいでしょう。
これを毎日、繰り返します。長い時間は必要ありません。毎日3〜5分、朝夕1〜2回もトレーニングすれば十分です。おやつを与える回数を徐々に減らし、言葉と身振りで誉めるようにします。同時に、犬との距離も3m、5m、10mとのばしていくようにします。まずは室内で、室内でできるようになれば屋外でもできるように徐々に慣らしていきます。公園などの屋外でトレーニングするときは、ロングリードまたはフレキシブルリードを使うとよいでしょう。
「コイ」と合わせて、「スワレ」や「フセ」、「マテ」なども組み合わせながらトレーニングするとよいでしょう。
また、「コイ」の指示と同時に、両膝を折り、かがむような姿勢で、肘から下を使って手で太ももを叩くという身振りも取り入れます。これは、子どもを呼ぶ時に手を叩いたりするのと同じ理屈です。この身振りをすることで、犬との距離が離れていて声が届きにくい時でも指示を出すことができます。
コイで戻って来ないのはなぜ?
決してしてはいけないことがあります。それは叱るために「コイ」と言って犬を呼ぶこと。そして、名前を呼んで叱ることです。これを繰り返せば確実に、あなたの元へ戻って来ない犬になります。
既にこうなってしまている。
そんな場合、どうしょうもないかといえばそうではありません。仮に「コイ」で呼んで叱っていたり、罰を与えたり、犬にとって嫌なこと、たとえば薬を飲ませるなどをしていた場合、「コイ」で戻って来ることは無いかも知れません。その場合は、「コイ」を使っていたのであれば、違うコマンド、たとえば「オイデ」「カム(come)」などに替えて、トレーニングをやり直してください。また、名前を呼んで叱っていたなら、名前を変えることも検討しましょう。犬にとって名前を呼ばれたときは、楽しいことがあるんだということを、あなた自身も自覚しておきましょう。そうすれば、名前を呼べば、いつもあなたに注目する犬になります。こうなればしめたもの。どんなコマンドにも従う犬になります。
ただ、「コイ」に関しては、いつでも必ず犬が戻ってくるかといえば、そうとも言い切れません。犬は周囲の様々なモノや出来事に左右されます。いろいろなモノや出来事が、飼い主の命令より興味をひく場合があります。いつでも、呼べば戻ってくるという過信は禁物です。ただ、「コイ」の指示からかなり時間が経って戻ってきても、けっして叱ったり、罰を与えたりしないでください。犬は戻ったら、嫌なことが起こるんだと学習し、仮に戻ってきても、距離をおいて離れたままであなたの足元には近寄らないかもしれません。叱ることはしつけの原則とは反対の行為です。
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