|
|
Dog Magzineにお寄せいただいた犬のしつけのご相談です。
ドッグマガジンの編集スタッフが、トレーナーさんをはじめ経験者の皆さんなど、多くの人のご意見をお聞きし、それをまとめてアドバイスをさせていただています。

 |
【飼い主にマウンティングする】
はじめまして。メス(9ヶ月)なのに私の腕とか雄幼犬とかに腰を振るのは何故ですか?
止めさせる方法はないのでしょうか?
T.Mさん
【アドバイス】
メスでもマウンティング(腰をふる)はします。これは相手よりも自分の方が上位であることを主張する行為で、行為自体は異常でもなんでもありません。
雄幼犬にマウンティングするのは特に問題はありません。犬は群れ社会の中で生きています。常に順位付けが必要なのです。雄幼犬にマウンティングするのは犬同士の順位付けで、T.Mさんのわんちゃんがその雄幼犬より上位であることを主張しているわけです。こういった順位付けは大切で、これにより犬同士の無駄な闘争(喧嘩)が無くなるわけです。
ただ問題は、T.Mさんに対するマウンティングです。前述の雄幼犬に対するのと同様に、T.Mさんより上位だということを主張していることなります。このことから、将来的には吠える、噛むなどの問題行動が起きる可能性もありますので、これはすぐにでも矯正する必要があります。
T.Mさんに対する、またご家族に対するマウンティングは決して許してはいけません。
マウンティングしそうになったら、わんちゃんを離します。そして「いけない」あるいは「ノー」といって叱り、わんちゃんを5〜10分間程度全く無視してください。これはその場に居合わせた家族の方に協力してもらって、全員で無視してください。そして5〜10分程たったら、無視をやめて普段通りの生活に戻ってください。わんちゃんと遊んでやってもかまいません。
そして大切なのは服従訓練をきちんとすることです。座れ、伏せ、待て、おいでなどの基本訓練を毎日してください。特に、伏せて待ては必ず毎日実行してください。徐々に時間を伸ばしながら20分間は伏せて待てるようにします。
毎日の服従訓練によって、T.Mさんがリーダーとなるのです。
犬はリーダーを必要とする動物です。これは犬の祖先のオオカミと同じです。犬に適切な訓練がなされなければ、T.Mさんをリーダーとしてふさわしくないとみなします。つまり、犬が飼い主を超えてリーダーになってしまう可能性があります。犬がリーダーとなってしまったその時から人間にとっても、犬にとっても悲劇がはじまります。これは「アルファー・シンドローム」や「権勢症候群」と呼ばれるもので、わかりやくいえば「犬がリーダーになってしまう症候群」で、ほとんどの犬の問題行動の原因です。言い換えれば、飼い主がリーダーになれば、ほとんどの問題行動は起きないことになります。アルファーとは犬の社会でのリーダーをいいます。
犬のしつけをするのに最も大切なのはアイコンタクトです。これがT.Mさんとわんちゃんとがコミュニケーションできる唯一のチャンネルです。このチャンネルの確立が大切です。1日数回はアイコンタクトをするようにします。
アイコンタクトの方法は簡単です。まず犬の名前を呼んで、犬がT.Mさんを見るようにし向けます。犬の目とT.Mさんの目のライン上に手を持ってきます。そのときに手におやつやおもちゃなどを持って犬に見せると、簡単に注目させることができます。1秒でも目があったら「いい子」とか「おりこうさん」などといって誉めて、おやつを与えます。もちろんおもちゃでもかまいません。こうして心理的に犬の行動を強化してやるのです。犬の名前を呼ぶことは、「犬にとってよいことが起こるんだ」ということを、犬に分からせるようにします。だから、犬を叱るときには犬の名前を呼んではいけません。
毎日の訓練の前には必ずアイコンタクトを取り入れます。アイコンタクトをしてから、座れ、伏せなどの訓練に入ります。
服従訓練の中で最も大切なのは「伏せ」です。伏せはリーダーに従う姿勢です。支配的な犬の場合は「伏せ」を無理にさせようとすると嫌がることがあります。その場合は他の訓練の後で、T.Mさんが犬に尊敬されるようになってからするようにします。「フセ」の指示で伏せるように教え、1回の指示で喜んで素早く伏せをするようになったら、1日1回20分間の伏せをさせます。ちゃんと出来たら大いに誉めてやってください。この伏せの訓練は、食事中でも雑誌やテレビを観ながらでもできますので、毎日やることが大切です。ただし、「伏せ待て」を確実にするために犬の近くにいるようにしてください。
「アイコンタクト」、「座れ・座って待て」、「伏せ・伏せて待て」、「来い」の訓練方法は下記を参考にしてください。
アイコンタクト・座れ・座って待て 伏せ・伏せて待て 来い
T.M様へ
このアドバイスの中でご不明な点があればDog Magazine編集部までご連絡ください。また、よろしければこのアドバイスで、矯正できたかどうかなど、その後についても教えてください。
■このご相談内容について、私はこうして直したなどの体験談やアドバイスなどがあれば
Dog Magazine編集部までお寄せください。
|

1 2 3 4 5 6 7 8
犬のしつけ相談室の目次ページへ
犬との暮らしをより楽しく…Dog Magazineのトップページへ
|