すると、なるほどの答が! 吸湿発熱という現象は繊維であれば程度の差はあれ、ほとんどの繊維で起こる現象です。 コットンも吸湿発熱しますし、とくに羊毛の吸湿発熱性が高いといわれています。 財団法人日本紡績検査協会の試験方法を参考にしたある商品テストによると 吸湿発熱する温度は、「吸湿発熱肌着」と呼ばれるもので、2.1℃〜2.4℃。 比較のために発熱温度が測定されたコットン(綿100%)で2.1℃ですから、 発熱性能はコットン(綿100%)と「吸湿発熱肌着」はほとんど同じです。 「吸湿発熱肌着」の発熱温度は、これが「発熱肌着です!」と、 ことさら声を大にして言えるほどのものではありません。 ちなみに、羊毛は2.7℃で最も高く、ポリエステルが0.6℃で最も低いようです。 では、なぜ「吸湿発熱肌着」と呼ばれるのでしょう。 コットン(綿100%)は、吸湿発熱しても急激に温度が下がり、暖かさが保てません。 だから、コットン(綿100%)の肌着では暖かさが実感できないのです。 それに比べ、「吸湿発熱肌着」はその保温性に工夫が凝らされています。 実際に着て暖かいかどうかは、保温性(体温を逃がさない)が重要で、 発熱素材の保温性が優れていれば、暖かいといえます。 保温性は繊維の組成や織り方などのノウハウによるもので、 各メーカーがそれぞれに工夫を凝らしています。 そこで「ホットインナー HOTDOG」が注目したのが、「吸湿発熱肌着」の「保温力」です。 中でも、着目されたのは、東レの発熱・保温・ソフトタッチ素材“ソフトサーモα”です。 “ソフトサーモα”は、吸湿性に優れ、衣服内の水分を吸湿して発熱するというものです。 ほとんどの繊維は水分を含んでいますので、理にかなっています。 汗をかかないといわれる犬でもコートなどのウェアの下にインナーとして着れば吸湿発熱します。 そして何よりも、 インナーウエアを目的として開発された“ソフトサーモα”の特徴は、 優れた発熱性もさることながら、薄くて、保温性が高いということです。 “ソフトサーモα”の極細繊維が繊維間に無数の空気ポケットを作り、 薄くても高い保温力を実現しています。 こうして「ホットインナー HOTDOG」は、薄くても暖かく犬を包み込むことができるというわけです。