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ギグレースは大人も子供も小・中型犬も大型犬もみんながいっしょになって楽しめるドッグスポーツだ。
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「ギグレース」と言っても、ピンと来ない人が多いかも知れない。ドッグスポーツの一種だけど、フリスビーやアジリティーほどメジャーじゃないから無理もない。でも、この「ギグレース」は、これからどんどん人気が出そうな予感がする。何と言っても、人と犬が一体となって楽しめる。見ているだけでもこれがほんとうに楽しそう。もちろん、人も犬も! |
犬ぞりのそりの代わりに自転車を使うギグレース

ギグレース(GIG RACE)のGIGを辞書で引いてみると、「(1頭立の)2輪馬車、(帆またはオールを用いる)軽艇、小ボート」とある。欧米では、GIG RACEというと馬車ならぬカートで競技を行っている。これは障害を持った人のために開発されたもので、車椅子に犬を連結したようなものだ。もうひとつは、3輪車を大きくした、スタンディングポジションで乗車するカートがある。
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日本では自転車によるギグレースが行われるようになった。それは、カートというスポーツギヤになじみがないことや、自転車のほうが犬ぞりに近い体重移動・ドライビングができる他、小さい頃より慣れ親しんだ乗り物であるといった点があげられる。
ギググレースは簡単に言えば、犬ぞりのソリの代わりに自転車を使い、ハーネスとラインでつないで引っ張らせるもの。雪のない地方や季節でも簡単にトレーニングでき、大会も可能だ。犬種にも関係なく家にある自転車だけで手軽に練習ができ、その自転車運動を競技として見直し発展させて、独立したスポーツとして位置付けたのが日本のギグレースといえる。
日本で初めて自転車によるギグレースが行われたのは1994年11月。発祥地は京都だ。今までは犬ぞりのトレーニングの一つの方法にしかすぎないものだったが、全国の犬ぞり界のリーダー達に呼びかけて大会が行われた。1995年ギグレース協会が発足。その後、各地で大会が行われるようになった。
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人も犬も楽しそう! ギグレース京都大会
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11月20日、京都府美山町でギグレースの京都大会が開催された。実は今年の春、ギグレースという犬に自転車を引っ張らせるドッグスポーツがあると聞いていた。観たくて、観たくてたまらなかったのだが、夏の暑い季節は、当然ながら大会は無い。それで、待ちに待っていたのがこの京都大会だ。
犬に自転車を引っ張らせるとなると、ハスキーやアラスカンマラミュートなどのそれなりの犬でないとダメなのではと思っていたら、これがとんでもない大間違い。ボーダーコリーやコーギー、ジャックラッセルテリア、グレートデンなど、大小様々な犬が参加している。
初めて観戦したのはノービスクラスというレース。ノービスクラスは、マッシャー(ドライバー)と呼ばれる自転車に乗る人と犬、それと犬の呼び込みや先導しながら一緒にゴールまで走るサポート(同走する人)の3者が一緒になって走るクラスだ。 |
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マッシャー(ドライバー)と呼ばれる自転車に乗る人と犬、それと犬の呼び込みや先導しながら一緒にゴールまで走るサポート(同走する人)の3者が一緒になって走るノービスクラスというレース。 |
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犬はサポート(同走する人)を目指して走る! |
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見てみて、ワンちゃんのこの真剣な表情。 |
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サポートがコースの先にいる。犬とマッシャーはスタートラインだ。さぁ、スタート! サポートが犬の名を呼び、先に走ると、犬はサポートをめがけて懸命に自転車を引っ張る。犬が走る、サポートも走る、マッシャーも自転車のペダルを懸命に漕ぐ…。めでたくゴール! とこうなるのが理想だが、そうはなかなかうまくいかないようだ。犬がサポートに追いつくと、犬はサポートが気になって走りにならない、自転車と犬が仲良く並んでゴール!なんてことも。
こんなシーンを観ていたDog Magazineは、はたとひらめいた。そうだ、コレだ! 探していたのはコレなのだ。犬が自転車を引っ張ると言うと、犬の体力勝負みたいな気がするが、ギグレースは人と犬が協力して、力を合わせて、ゴールを目指す競技のようだ。人がペダルを漕いで自転車を走らせる速度と犬が走る速度の絶妙なバランスがポイントだ。自転車が頑張り過ぎて、犬と自転車を結ぶラインが緩むと、犬は引っ張る気を無くすだろうし、かといって犬に体力まかせに引っ張らせていては途中でバテてしまう。やっぱり人と犬が力を合わせることが大切だ。その証拠にジャックラッセルテリアなどの小型の犬でもちゃんと走ってる。Dog Magazineの編集スタッフのモモちゃん(ボクサー犬・女の子)も、ギグレースにチャレンジすることにきめた。以前、フリスビーにもチャレンジはしてみたのだけど、お口の関係でどうにもこうにも無理だったみたい。モモちゃんにもできるドッグスポーツは何かないものかと探していたが、走ることが大好きなモモちゃんにギグレースはぴったりかも。
この日行われたレースは、このノービスクラスの他、初ギグクラスやノービスクラスより距離が短いサブノービスクラス、サポートがつかない1Dog オープンクラス、2Dog オープンクラス、足で蹴るスクーターを使用する1Dog スクーターが行われた。 |
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足で蹴るスクーターを使用する1Dog スクーター。フィニッシュはもうすぐだ。蹴って蹴って! 走って走って!! |
いろんなワンちゃん参戦中!
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ほんとうにいろんなワンちゃんがギグレースに参加している。それに何よりも人も犬も楽しそう。 |
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ちっちゃくても頑張ってるでしょっ! |
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大きいワンちゃんも頑張ってます。 |
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シノ君とお友達犬との2Dogオープンクラス。 |
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凸凹コンビでとっても仲好しなんですって。 |
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もしかしてほとんどバーニーズちゃんがひっぱてるのかな? |
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ほんとうに楽しそうでしょう。
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ギグレースの詳細は≫≫ギグレース協会>>
※ギグレースの紹介文はギグレース協会ホームページ「ギグレースとは?」より引用させていただきました。
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ギグレース京都大会 レースシーン・スライドショー |
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ギグレース京都大会のレースシーンをスライドショーにしてみました。楽しいレースの様子がご覧いただけます。画像は66枚、インターバルは約1秒です。下の画面をクリックするとスライドショーが始まり、ショーが終ると、再び下記の初期画面に戻ります。それではどうぞお楽しみください! |
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意外にたくさんあるドッグスポーツ
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ギグレースは2015年頃を最後にギグレース単独の大会は開催されていないよう。
ドッグスポーツは意外にたくさんあるもの。よかったら下のリンクも見てみて!
ドッグスポーツガイド>>
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※この記事は2005年12月に作成したものです。
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