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 こう暑いとどこか涼しい所に出かけたくなるというもの。そこでDog Magazine編集スタッフのモモちゃん(ボクサー犬・女の子)が選んだ涼しい所というのが滝。滝をゆっくり眺め、流れ落ちる音を聞きながら、キ〜ンと冷えたビールをグイと一杯! たまりませんねぇ。(もちろん、モモちゃんはビールはいただきません。グイと一杯はスタッフが…。モモちゃんはキ〜ンと冷えたウォーターをチョパチヨパと)。だけど、山の中を長いことかけて汗びっしょりになって歩いて、やっとお目当ての滝というのはイヤという方もきっとたくさんいらっしゃるハズ。もちろんDog Magazineも絶対イヤ! そこでデス。あるんデス。ちょこっと歩いただけで名瀑に出会えるところが…

JR新幹線・新神戸着駅から歩いてすぐ
名瀑・布引の滝


 神戸の「布引の滝」という名前は知っていても、行ったことはないという方が意外に多いのでは。どこにあるかも知らないという人もきっといらっしゃるはず。これがなんと意外に近い。なにしろ、JR新幹線・新神戸着駅のすぐ裏手?!
 神戸は海と山に挟まれた町。そんなロケーションが布引の滝にもきちんと生かされているというわけ。新神戸着駅の1階から、駅をくぐるようにして山側へ抜ける道がある。その道を山手に歩くと、すぐに緑いっぱいの山の中へ自然に入ってしまう。ほんの数分前まで、神戸の町の中にいたのがほんとにウソのよう。神戸という土地柄のせいか、外国の方もちらほら。犬を連れて滝を目指している人もいて、ちょっとしたお散歩コースなのかも。
 5分ほど歩くと、もう滝が見えてきた。「雌滝」だ。新神戸駅の北約100mにあたるそうだが、ほんとに近い。でも、その100mを離れただけで、緑が深くなり、聞こえる音といえば、滝の音ぐらい。周りは静寂に包まれている。ほんの目と鼻の先に新神戸駅の雑踏があるなんて信じられない。

神戸・布引の滝・雌滝 布引の滝とボクサー犬モモちゃん
布引の滝・雌滝。JR新幹線・新神戸駅から徒歩5分の近さ 滝を眺めながら小休止。のんびり行こうね

 この「雌滝」から、200mのほどのところに「雄滝」があり、「雄滝」と「雌滝」に挟まれるようにしてあるのが「夫婦滝」と「鼓ヶ滝」。布引の滝は、この4つの滝を合わせた総称だそうだ。
 布引の滝は、日本の滝百選にも選ばれ、また、日光の華厳の滝、紀州の那智の滝とともに日本三大神滝のひとつに数えらる名瀑だ。平安の昔から多くの人が訪れた景勝の地でもあり、伊勢物語にも、京都に住む貴族が旧山陽道を通って滝見物を楽しみに来ていた様子が描かれている。

高さ43mの雄滝。布引の滝が白く見えるのは、乙姫様の着る衣が水にさらされているからだとか…
 「雌滝」の滝見台で少し休憩したら「雄滝」へ。聞けば、「雄滝」はここから10分ほどだとか。「ねっ、近いでしょう」。汗をかいている暇なんてない。途中、急な階段もあるが、ゆっくり上ればいい。急ぐことなんてないんだから。ほんの10分ほどしかかからないんだからね。
 のんびり歩いていると、ゴーッという迫力のある音が聞こえてきた。「雄滝」だ。さすがに雄大。観瀑橋が架かっているので、そこからゆっくり滝を眺めることができる。

 「雄滝」の高さは43m。滝壺の深さは7m弱で、水は6段に折れながら滝つぼに落ち、その段ごとに、水がえぐった穴が開いている。 甌穴(おうけつ)と呼ばれるもので、最大で33平方メートルもあるといわれている。ここには乙姫様が住んでいて、龍神となって海へ出かけ、多くの船を守ったという言い伝えが残されているそうだ。 布引の滝が白く見えるのは、乙姫様の着る衣が水にさらされているからだと考えられ、多くの和歌にこのことが詠まれているとのことだから、なんともロマンチック。

おんたき茶屋でキ〜ンと冷えたビールをグイッと

 ではでは、お目当てのキ〜ンと冷えたビールをグイッと一杯。「雄滝」の右側の山道を少し登ったところにあるのが「おんたき茶屋」。ここでは「雄滝」を眺めながら食事ができる。大正4年の創業といわれるから、約90年もの間、ず〜と「雄滝」を眺めてきた老舗の茶屋。
 この「おんたき茶屋」で、おでんをほお張りながらビールを飲んでいると、なぜかしら妙に落ち着く。「雄滝」との位置関係からか。それとも「おんたき茶屋」が積み重ねてきた歴史のなせるワザなのか。はたまた、周りの風景のせいなのか。なぜだかわからないがすっかり落ち着いてしまう。モウ、ウゴキタクナーイッ!
 窓辺には新緑のモミジ。秋はこの辺り、美しい紅葉を見せてくれるはずだ。布引の滝と紅葉、目に浮かぶよう。それはそうと、キ〜ンと冷えたビールと雄滝。これがたまらんのですよ!
 この「おんたき茶屋」をさらに上ると展望台があり、眼下には神戸の町が広がる。ここからの眺めもまた格別。


布引の滝(雄滝)を眺めることができる「おんたき茶屋」 「おんたけ茶屋」のテラスは犬連れでも大丈夫
布引の滝(雄滝)を眺めることができる「おんたき茶屋」 「おんたけ茶屋」のテラスは犬連れでも大丈夫

「祖谷のかずら橋」ならぬ「猿のかずら橋」

 布引の滝とともにお目当てなのが「猿のかずら橋」。Dog Magazineが一度は行ってみたいと思っているのが、徳島県の「祖谷のかずら橋」。吉野川の上流、祖谷川の渓谷に架かる吊り橋で、山野に自生するシラクチカズラで編まれた吊り橋という野性味に憧れているのだが、なかなか行く機会がない。そしたらどうだろう。産経新聞に、布引の滝近くに「猿のかずら橋」が完成したとの記事が出ている。これは行かなアカンと出かけた次第。
 「おんたき茶屋」から展望台を経て、平坦な道をのんびり歩いていると、すぐに見えてきた。「祖谷のかずら橋」のような「猿のかずら橋」。けっこう雰囲気がある。鉄骨むき出しの橋よりはやっぱりこの方がいい。吊り橋ではないので、ユラユラと揺れてスリル満点というようにはいかないが、橋の上から眺める布引渓谷はなかなかのもの。「自然のど真ん中にいる」というのが実感できる。でも、ほんのすぐそばに新神戸着駅や新神戸オリエンタルホテルがあるんだけどね。
 産経新聞の記事によると、六甲山の自然保護活動に取り組む市民団体「六甲楽学会」などが、布引渓谷の散策路に架かっていた「猿のかけ橋」の鉄骨部分にサルナシのツルを巻きつけ周囲の景観に溶け込むようにしたとのこと。

猿のかずら橋 犬も猿?!の橋を渡る 布引渓谷を流れるのは生田川
猿のかずら橋 犬も猿?!の橋を渡る 布引渓谷を流れるのは生田川

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犬といっしょのハイキングや山歩きについての注意などわかりやいのでぜひ参考に!


■あんない
布引の滝・雌滝へは徒歩5分。雄滝へは徒歩15分。駐車場(有料)は新神戸オリエンタルホテル内駐車場他、JR新神戸駅付近に有り。

※この記事は20067月1日に作成したものです。
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