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犬のしつけ教室に通って覚えたテクニック

犬にとって褒美とは

わがDog Magazineのスタッフが、モモちゃんといっしょにしつけ教室に通うこと約半年。教室に通ってわかったこと。それはわんちゃんの問題よりも飼い主に問題が多いっていうこと。すべて飼い主のやり方ひとつにかかっている。やり方がわかれば話は簡単。そこで、教室で覚えたテクニックをこそっとお教えします。

犬のしつけに欠かせないのがご褒美。では、犬にとってご褒美って何なんでしょう。今一度、褒美を考えてみましょう。しつけがうまくいかないのはなぜ? いつもおやつを与えなければいけないの? そんな疑問が犬にとっての褒美を考えることで解決するかも。

褒美とは

褒美とは、褒美そのものが人の言葉であっても、撫でるなどの行動であっても、食べ物であっても、つまりなんであっても、「ある自発的行為を強化するもの」と定義されています。心理学用語では「正の強化因子」や「肯定的強化」、「陽性強化」などと呼ばれています。

褒美は、“より頻繁にその行為を引き起す”ためのもの。たとえば、犬にスワレと指示して犬が座ると、「良い子だ」や「よしよし」や「Good」などと言ってやることで、犬がより頻繁に、長い間座っているなら、これらの言葉は犬にとっては褒美になります。
ただし、しつけられていない犬にとっては、「良い子」や「よしよし」や「Good」の言葉にはなんの価値もなく、褒美ではありません。この点に、今回のテーマである「犬にとって褒美ってなあに?」のポイントがあります。

褒美は犬にとって特別なもの

飼い主が期待する行動をさせるために褒美が効果的なのですが、褒美が有効なのは、犬にとってありきたりでないものだということです。
この点から褒美とは次のようなものになります。

●温かい誉め言葉(ただし愛情に飢えている犬に対して)
●愛撫(全く撫でてもらえない犬で、その犬が触れ合いを好む場合)
●普通のフード(空腹の犬)
●特別なおやつ(食餌が十分で、撫でられ、愛されている家庭犬)
●玩具(遊び好きの犬)

 まり、撫でてやる、または言葉で誉めてやることは、あまりかまってもらえずに愛情に飢えているような犬にしか効果はありません。家庭犬(同伴犬)には特別なものでなければ効果はありません。特別なものとは、やはり特別なおやつになるでしょう。褒美とは、ある行為を強化するものです。言葉にはその効果がありません。ところが食べ物は常に効果的です。

ところが、前項では言葉が褒美になるとご紹介しました。これは矛盾でも何でもなく、常に効果的な食べ物である特別なおやつを言葉の褒美に置き換えることができるのです。この言葉の褒美を象徴的な褒美といいます。象徴的な褒美は、自然に生まれるものではなく、訓練によって生まれるものです。

「良い子だ」や「よしよし」などの言葉を褒美するには

犬にとってなんの利益も価値もないもの、例えば、人の言葉が、素晴らしい特別な褒美と結びつけられると、そういった褒美がひょっとすると貰えるのではないかと教えることができます。
例えば「スワレ」の指示で犬が座ると、おやつを与えるたびに「良い子だ」や「よしよし」などの言葉や指でパチンと音をさせる、犬笛を吹く、クリッカーを鳴らす、などのサインを出します。これが条件づけになります。特別なおやつは、よだれを出させ、消化活動を活発にし、おやつそのもが安らぎを与えます。同時に、犬の欲望をかき立て、もっとやってやろうと訓練者を見つめ、その動作、命令に注意を払うことになります。

褒美によって、犬はどんな複雑な行為もできるようになる。そのためには褒美を与えるタイミングが重要。
おやつと結びついた言葉や音などは、二次的に無意識の反射作用を引き起します。これが古典的条件づけです。古典的条件づけとは、何かの刺激により、無意識の行為が起きることをいいます。つまり、合図となる刺激と無意識の行為が結びつけられることです。これに対して、何かの刺激によって、自発的行為がなされることをオペラント条件づけといいます。例えば、「スワレ」の指示に対して、犬が座るなどです。これらの条件づけが、犬のしつけの基本です。
 
例えば、「スワレ」の指示で犬が座ると、おやつだけを与えます。次に「スワレ」の指示で犬が座ると、おやつと「よしよし」などの言葉をかけます。さらに、「スワレ」の指示で犬が座ると、おやつを与えずに「よしよし」などの言葉をかけます。こうして何度か繰り返すことで、「よしよし」は象徴的褒美になります。となると、この「よしよし」は褒め言葉となり、日常の会話の中でも不用意に使ってはいけないことになります。

誉めるタイミング

褒美(おやつだけでなく象徴的な褒美も)を与えるのは、その行為の直後です。「スワレ」の指示で犬に座らせたいときは、座った直後に褒美を与えます。もし、1分後に誉めれば、それは「スワレ」を誉めたのではなく、「座って待て」を誉めたことになります。また、犬が立ち上がってから誉めたなら、「立て」に褒美を与えたことになります。つまり、何を犬にやらせたいのか、もっと頻繁に、より一生懸命やらせたいと思うことの直後に褒美を与えることが大切です。

犬にしっかり覚えさせるには

褒美には2つの重要な要素があります。「早く学習させるため」と「長く記憶させるため」です。犬が指示を実行したとき必ず褒美(おやつだけでなく象徴的な褒美も)を与えれば、その行為を早く覚えさせることができます。2回に1度、3回や4回に1度、そしてたまに褒美をやれば、学習した指示を記憶させる効果があります。
 褒美をうまく使うことが、犬のしつけの基本となります。誉められることで、自発的行為を行い、行動は強化されます。そして、強化された行動だけが引き続き残ることになります。

ただ、好ましい行動だけには限りません。思いがけないことが、犬にとっては特別な褒美になっていることもあります。たとえば、「犬が吠える」と「飼い主が大声を出して怒る」というパターンがあるとします。これを、犬が吠える度に、あるいはときどき行っていたとしたら、「飼い主が大声を出して怒る」というのは、犬にとっては矯正(罰)ではなく褒美になっている可能性があります。次号は矯正についてご紹介します。矯正にも象徴的な矯正があります。たとえば、口笛で無駄吠えを止めさせることも可能です。
※参考引用:「うちの犬はおりこうさん」ジョエル・ドゥハッス著 渡辺格訳 中央文庫

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