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モモちゃんと一緒に京都・嵯峨鳥居本の町並みを散策
京都の大文字・五山送り火のひとつ鳥居形の曼荼羅山に沿うようにしてある嵯峨鳥居本。ここには茅葺き屋根の農家風民家と町家風民家が一つの通りに建ち並ぶという珍しい町並みがある。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された、そんな貴重な町並みを編集スタッフのモモちゃん(ボクサー・女の子)と一緒にぶらり散策。
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江戸時代には愛宕詣での門前町として栄えた町
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NHKの朝の連ドラ「ちりとてちん」に度々登場していたのが落語の「愛宕山」。その愛宕山の麓にあるのが「嵯峨鳥居本の町並み」だ。嵯峨野の西北に位置し、愛宕街道沿いに八体地蔵の並ぶ三叉路から愛宕神社一之鳥居にかけて延長約650メートルの地域で、化野念仏寺へ続く参道といえばわかりやすい。
鳥居本は室町末期頃、農林業や漁業を主体とした集落として開かれたといわれる。その後、江戸中期になると「鎮火の神」として広く信仰を集める愛宕神社の門前町としての性格も加わり、江戸末期から明治、大正にかけてこの愛宕街道沿いに、農家、町家のほかに茶店なども建ち並ぶようになる。
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国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された嵯峨鳥居本の町並み
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愛宕街道に沿って、化野念仏寺を境にして、愛宕神社一之鳥居に近い上地区には、茅葺き屋根などの農家風の民家が建ち並び、下地区には瓦葺きでむしこ窓や京格子、ばったり床几などをもうけた町家風の民家が建ち並ぶ。この嵯峨鳥居本の町並みの特色は、このように農村的景観(農家風)と都市的景観(町家風)が共存し、さらに奥嵯峨の美しい自然と一体となって風趣のあるたたずまいを示しているところにあるといわれる。日本の中でも、農家風の民家と町家風の民家が一つの通りに共存してある町並みは、おそらく嵯峨鳥居本が唯一ではないだろうか。(詳しく調べたわけではないけど…、かなり珍しい町並みだ)
昭和54年、周囲の美しい自然景観を背景にした情緒あふれるこの町並みを保存するため、地元の皆さんの合意を得て、京都市はこの地区を「伝統的建造物群保存地区」に指定。さらに同年、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。 |
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苔むした茅葺き屋根の民家の前でモモちゃんをバシャ |
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町家を利用した嵯峨鳥居本町並み保存館
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モモちゃん一人占めの街道 |
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昔ながらの町家は大切に保存され今も住まわれている
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モモちゃんと町並みの風趣をのんびりと楽しむ
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嵐山の渡月橋から化野念仏寺を目指し、ゆっくり歩いても30分ほど。モモちゃんもこの嵯峨鳥居本の町並みがよほど珍しいのか、あっちへふらふら、こっちへふらふら。途中で化野念仏寺に立ち寄り。境内へは犬も入れ、いっしょにお参りできる。もちろん、モモちゃんもいっしょ。
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嵯峨鳥居本の街道には飲食店やみやげ物店が並ぶ |
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化野念仏寺の山門に続く石段でモモちゃんをバシャ |
化野念仏寺からさらに歩くと、茅葺き屋根の農家風民家が立ち並ぶ。この辺りが嵐山から意外に近いのに感激。苔むした茅葺き屋根が印象的だ。この茅葺き屋根が「あゆの平野屋」や「鮎の宿つたや」で、ちょっとリッチにお昼を楽しむならやっぱりここ。愛犬はどうするかって、どこかで大人しくしていてもらうしかないかも…。
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愛宕神社一之鳥居の手前にある「あゆの平野屋」
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「鮎の宿つたや」 |
Dog Magazineのお昼のおすすめは八体地蔵の並ぶ三叉路近くの「精進鉄鉢料理の泉仙」。たまたま人出の少ない時期ということもあって、モモちゃんは玄関脇の片隅にオスワリさせてもらった。ラッキー!
散策の後は、すぐ近くの嵐山高雄パークウエイのドッグランで遊ぶのも楽しい。
参考引用:京都市嵯峨鳥居本町並み保存館パンフレット |
あ・ん・な・い
京都・嵯峨鳥居本の町並み
●交通/クルマ=嵐山・高雄パークウエイ入口手前が嵯峨鳥居本の町並みなので、嵐山・高雄パークウエイ入口を目指すとよい。電車・バス=JR京都駅から京都バス72号系統「嵐山・清滝」行きで約40分。バス停「鳥居本」下車。嵯峨鳥居本の町並みまで徒歩約5分。
●京都市嵯峨鳥居本町並み保存館/京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町8 ●休館日:月曜日(祝日・振り替え休日の場合は翌日)と年末年始。開館時間:午前10時〜午後4時。入館無料。075(864)2406
京都市嵯峨鳥居本町並み保存館を詳しく>>
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自然の中のドッグラン 嵐山高雄パークウエイ「ワン遊ランド」>>
※この記事は2008年4月3日に作成したものです。
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