フセの指示で伏せて、お兄ちゃんを見上げるモモちゃん。かなりリラックスしている。お兄ちゃんは「公園で出会ったわんちゃんたち」でご紹介したボーダーコリーのサクラちゃんのお兄ちゃん、雅彦君。サクラちゃんといっしょに熊本へ。熊本に行ってもモモちゃんを忘れないでネ。モモちゃんとたくさん遊んでくれてありがとう。
伏せはけっこう難しい!
実は、編集スタッフのモモちゃん(ボクサーの女の子)の場合は、しつけ教室に入る前にチャレンジしていましたが、これがなかなか手こずりました。
座れはすぐにしたのに、伏せは頑として受け付けません。自分がリーダーだと思っているのかもしれないのですが…。このままでは、絶対にイケナイ。なんとしても伏せを覚えさせなくてはと色々な方法を試してみました。この時はまだ、しつけ教室に通っていなかったので、何種類かのしつけの本で試したのですが、どれもうまくいきません。モモちゃんは伏せることに対してかなりの抵抗があるようです。
伏せをさせるにはいろいろな方法があって、例えば次のようなのがあります。
1.犬にスワレの姿勢をとらせて、犬の右側にひざまづき、左手で首輪をつかむ。
この時、リードはひざの下に挟み込んでおく。
右手にご褒美のおやつを持って、犬の鼻先に差し出し、ゆっくりと下へ動かす。
2.犬の鼻がおやつに付いていったら、犬の前方下におやつを動かしていく。
そして犬が伏せようとした瞬間に「フセ」と命令。
3.さらに犬がお腹をつけるまで、おやつを前方へと動かし、そしておやつを与えながら誉める。
(おやつは途中で食べられないようにしっかり手で握っておくこと)
また、別の方法では
1.犬を座らせて、犬と対面してしゃがむ。
2.おやつを握った手を地面につける。犬がおやつを食べようと口を近づけてきたら、
頭部から背を多少押さえぎみになでて、伏せればおやつを食べられるように誘導する。
3.犬が少しでも伏せの状態になりかかったら、指の間から少しづつおやつを食べさせる。
完全に伏せの形になったら、そのまま20秒ぐらいかけておやつを食べさせる。
4.「フセ」という命令とともに、何回かこの訓練を行う。できたら必ずすぐにおだやかに誉める。
文字で書けばたったこれだけのこと。これでうまくいけば簡単ですが、そうはいかないことのほうが多いもの。以上の方法でできないときは、どうするのか。足でトンネルを作って、足のトンネルをくぐればおやつを食べられるように誘導して伏せをさせるというような方法もありますが、これでもなかなかうまくいかないかもしれません。モモちゃんの場合は、どれもダメ。
伏せは意外に簡単だった、見つけた方法がコレ
伏せで手こずっているなら、ぜひお試しを!
犬を座らせてひざまづき、手で両方の前脚を持ちます。このとき肉球のある脚の先を握らないで、犬の前脚の膝(肘かもしれない?)より上、つまり人間でいえば太もも(二の腕かも?)あたりを手をあてがうようにして持ちます。そして、いったんチンチンのような姿勢に持ち上げて、そこから犬の前脚を下ろしていき、「フセ」と言って、伏せの姿勢をとらせ、誉めながらおやつを与えます。
おそらく練習が終らないうちに立ち上がってしまおうとするので、手で肩の筋肉の上から、立ち上がらない程度にやさしく押さえます。そして数秒後「ヨシ」または「OK」といって犬を解放します。
これは、2人でやるほうがやりやすくなります。一人が押さえるなどのアシスタントをし、一人が指示と誉める役割をします。
モモちゃんの場合は、2〜3回この方法を行ったところで、「フセ」の命令だけで伏せができるようになりました。
伏せたとき、おやつの与え方にコツがあるのでそれをご紹介。「フセ」といって伏せたらすぐにおやつを犬の口のできるだけ下、地面の位置から与えること。こうすることで伏せの姿勢が確実なものになります。
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