最近、ワシントン州のオリンピック山脈の麓でハイキングをしていたジョナサン・エヴィソンは、足を止めるような出来事に遭遇しました。前方に、木の根元に座るふわふわの黒い小さな動物が見えたのです。何かが違う、と感じたエヴィソンは近づいてみると、それがまさかのクマの子であることに驚きました。エヴィソンはニューヨークタイムズのベストセラー作家で、日々その地域でハイキングをしており、これまでにも多くのクマを見たことがありましたが、こんなにも孤独な子クマを見たことはありませんでした。
母親との再会を願って

エヴィソンは、子クマの母親が近くにいるだろうと考え、手を出すべきではないと判断しました。母親がすぐに戻ってくるだろうと信じ、エヴィソンはその場を後にしました。次の日、いつものハイキングをしていると、子クマがもういないことに気づき、無事に母親と再会したのだろうと思いました。しかし、昨日子クマを見かけた場所を通り過ぎると、再びその泣き声が聞こえてきました。今度は、子クマが倒れた木の枝の下に閉じ込められていることに気づきました。
助けの手を差し伸べる決意

ジョナサンは、この時、何かをしなければならないという強い思いに駆られました。「この子を助けなきゃ」と心に決めたエヴィソンは、慎重に倒れた枝を取り除き、ようやく子クマを解放しました。その瞬間から、子クマはエヴィソンにくっついて歩き始め、エヴィソンが歩く道のりを1マイルも一緒に歩きました。「彼を解放した後、まるで私にくっついてきて、私の足元にずっとついて歩くか、私の足首にしがみついていました」とエヴィソンは語ります。
保護活動と新しい家族

エヴィソンはその後、ワシントン州の魚類・野生動物局に連絡し、Facebookでこの出来事をシェアしました。最終的に、エヴィソンはウェストサウンド野生動物シェルターのスタッフと連絡を取り、子クマをその施設に受け入れてもらうことができました。
シェルターでは、子クマはけがの有無を確認され、食事と水が与えられました。そしてその後、PAWS動物福祉協会に移されました。PAWSでは、最近他の孤児の子クマを受け入れていたので、二匹はすぐにお互いに支え合う存在となり、新しい環境に順応し始めました。
未来のためのケア

この小さなクマは、今後約1年ほどPAWSで生活し、その後専門家が最適な対応策を決定する予定です。どんな未来が待っているにせよ、この子クマがこれからは孤独や怖さを感じることなく、愛情とケアの中で育っていけることは間違いありません。