フリオン、2歳のボクサー・ミックス犬は、レスキュー隊のドナ・ロックマンが階段の上に立っているのを見たとき、どう反応すべきか分からなかった。それは彼が2週間以上誰とも会わずに過ごした後の初めての出会いだった。
フリオンとの出会い
フリオンの存在を最初に知ったのは、地元の家主からの電話がきっかけだった。家主は、空き家に放置された犬がいると、セントルイスのレスキュー団体に連絡をしたのだ。家主によれば、フリオンの家族はペット禁止の家に引っ越すことになり、1週間以上も階段に閉じ込められていたが、誰もそのことを知らせなかったという。
レスキュー活動の開始
ロックマンはすぐに車を走らせ、その家に向かった。到着すると、フリオンがいるとされる場所、閉じたドアの前に立ち止まり、そっと扉を開けた。
「扉を開けると、彼が1段の階段に縮こまっているのが見えました」と、ロックマンは話してくれた【The Dodo】。
生きるためのサバイバル
フリオンは一人で過ごしていたが、誰かが残した食べ物と水で、2週間近く耐えることができた。特に暑い夏の日、フリオンは水を飲んで涼をとりながら生き延びていた。
ロックマンは階段を下りてフリオンに近づくと、驚くことに彼は何の抵抗もなくリードをつけさせてくれた。
新しい名前と新しい生活
「少しおびえてはいましたが、ウィーンソーセージで誘うと、歩いて階段を上り、すぐにドアの外へ出て行きました」とロックマンは話します。
そして、車の中に乗り込むと、フリオンは驚くべき行動を見せました。彼は車のエアコンの吹き出し口に顔を押し当て、冷たい風を感じていたのです。そのため、彼には「フリオン」という名前がつけられました。
新しい家族との生活
フリオンは動物保護施設で過ごした後、無事に健康を回復しました。そして、すぐに新しい家族を見つけることができました。
「彼は今、永遠の家族を持っています」とロックマンは喜びを込めて言いました。「そして、犬の兄弟もいます！」
フリオンの物語は、辛い過去を乗り越え、新しい家族との幸せな未来を手に入れたことを証明しています。レスキュー団体のスタッフたちは、フリオンが永遠の家で幸せに暮らしていることを心から喜んでいます。
「私たちは君を愛しているよ」と、施設はFacebookに投稿しました。
